関係各位
2019年1月11日
全日本錦鯉振興会新潟地区
地区長 伊佐 光徳
2018年新潟地区におけるKHV発生の経過と現状報告
日頃から全日本錦鯉振興会新潟地区の活動にご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
新潟地区はこれまで、行政からの指導のもと錦鯉の防疫対策において万全を期しておりました。しかしこの度、残念ながら一部の生産者よりKHVが発生してしまいました。この件に関しまして関係各位には多大なご迷惑とご心配をお掛け致しました事、新潟地区を代表して心よりお詫び申し上げます。
以下、KHV発生から現在までの発生業者の経過を個別にご報告させていただきます。
今後随時この書面にて最新の情報を発表させていただきますので、ご確認ください。
※7/23 丸重養鯉場について経過を追記しました。
※5/14 丸重養鯉場について詳細を追加しました。
※5/9 丸重養鯉場について詳細を追加しました。
※4/25 星金養鯉場について詳細を追加しました。
※4/18 N.N.B.Cと丸重養鯉場について詳細を追加しました。
※4/12 星金養鯉場について詳細を追加しました。
※2/27 丸重養鯉場について詳細を追加しました。
※2/21 星金養鯉場と丸重養鯉場について追記しました。
※1/24 N.N.B.Cと星金養鯉場について経過を追記しました。
KHV発生業者 田沢養鯉場(魚沼市)
経過報告
6月 KHV一次陽性の報告 (検査機関:(株)県都食品環境分析センター)
出荷を自主停止。
蔓延防止の観点から感染の可能性がある錦鯉を殺処分。
8月 KHV陽性確定 (検査機関:(国研)増養殖研究所)
錦鯉移動停止命令。
野池の錦鯉については、新潟県内水面水産試験場の検査にて陰性が確認された。
田沢氏は高齢の為、今後すべての錦鯉を殺処分ののち廃業する予定。
KHV発生業者 N.N.B.C.(長岡市)
経過報告
11/25 KHV一次陽性の報告 (検査機関:(株)県都食品環境分析センター)
直ちに出荷を自主停止。
11/28 KHV陽性確定の報告 (検査機関:(国研)増養殖研究所)
ビニールハウス池のみの検査で陽性確定。
全ハウス錦鯉移動停止命令。
11/30 殺処分・消毒作業
ビニールハウスでは陽性反応の池及び陰性反応の池が共に確認されたが、行政指導のもと蔓延防止のため同ハウスの全錦鯉を殺処分。ビニールハウスの消毒作業を完了。
隣接する施設および管理池は陰性報告を受けたため、加温し経過観察中。後日再検査を受ける予定。
錦鯉の移動停止は継続中。
1/15 検査機関に検体を提出 (検査機関:新潟県内水面水産試験場)
加温し経過観察中だった隣接する施設および管理池の鯉を試験場に提出。
1/16 KHV陰性の報告
1/15に提出した鯉は検査の結果陰性が確認された。
ただし引き続き行政指導のもと加温し経過観察を行う。後日再 検査を受ける予定。
錦鯉の移動停止は継続中。
4/5 国内のみ移動許可 (通知機関:新潟県水産課)
国内のみ移動許可が通知された。
4/22 海外への移動許可 (通知機関:新潟県水産課)
海外への移動許可が通知された。
※ N.N.B.C.はすべての鯉について陰性が確認されたので対応完了とします。
KHV発生業者 星金養鯉場(小千谷市)
経過報告
12/14 KHV一次陽性の報告 (検査機関:新潟県内水面水産試験場)
ハウス6棟(※1)のうち1棟、当該ハウス内10池のうち1池からのみ陽性反応の報告。直ちに出荷を自主停止。
12/17 KHV陽性確定 (検査機関:(国研)増養殖研究所)
全ハウス錦鯉移動停止命令。
ハウス6棟(※1)中1棟1池からのみ陽性確定。残るハウス5棟(※2)はすべて陰性結果が報告された。
12/19 10池中9池について陰性反応の報告 (検査機関:新潟県内水面水産試験場)
ただし出荷自主停止は継続中。
12/27 殺処分・消毒作業
KHV発生の1棟のみ行政指導のもと蔓延防止のため殺処分。同ハウスの消毒作業を完了。
陰性結果の出た残りの5棟(※2)については、行政指導のもと加温し経過観察中。後日再検査の予定。
錦鯉の移動停止は継続中。
1/15 KHV陰性の報告 (検査機関:新潟県内水面水産試験場)
加温し経過観察中だった5棟中3棟の鯉は試験場にて陰性が確認された。
残りの2棟は引き続き行政指導のもと加温し経過観察を行う。後日再検査を受ける予定。
錦鯉の移動停止は継続中。
(※1) 1/24 5棟から6棟に修正
(※2) 1/24 4棟から5棟に修正
2/1 KHV陽性の報告 (検査機関:新潟県内水面水産試験場)
加温し経過観察中だったハウス2棟のうち1棟は陽性が報告され、もう片方の1棟は陰性が報告された。
2/14 殺処分・消毒作業
KHV陽性が確認されたハウス1棟を行政指導のもと蔓延防止のため殺処分。同ハウスの消毒作業を完了。
錦鯉の移動停止は継続中。
4/5 国内のみ移動許可 (通知機関:新潟県水産課)
国内のみ移動許可が通知された。
4/25 海外への移動許可 (通知機関:新潟県水産課)
海外への移動許可が通知された。
※ 星金養鯉場はすべての鯉について陰性が確認されたので対応完了とします。
KHV発生業者 山長養鯉場(長岡市)
経過報告
12/17 KHV一次陽性の報告 (検査機関:新潟県内水面水産試験場)
ハウス3棟中1棟から陽性反応報告。直ちに出荷を自主停止。
12/19 KHV陽性確定 (検査機関:(国研)増養殖研究所)
全ハウス錦鯉移動停止命令。
12/20 殺処分・消毒作業
3棟のハウスそれぞれに錦鯉の移動があったので、全棟全鯉を行政指導のもと蔓延防止のため殺処分。同ハウスの消毒作業を完了。
KHV発生業者 丸重養鯉場(長岡市)
経過報告
2/15 KHV一次陽性の報告 (検査機関:(株)県都食品環境分析センター)
6ハウス全ての池から検体をサンプリングし3ハウスから陽性を確認。
うち①ハウスは6池中1池から陽性を確認。
うち②ハウスは3池中1池から陽性を確認。
うち③ハウスは2池(1水域)から陽性を確認。
直ちに出荷を自主停止。
2/20 一次検査で陽性が確認された検体からKHV陽性確定 (検査機関:(国研)増養殖研究所)
全ハウス錦鯉移動停止命令。
2/22 殺処分・消毒作業
一次検査で陰性だったハウス及び池(当歳魚以外)2ハウスも移動履歴などから自主判断により殺処分を決定。6ハウス中3ハウス(①②③)を行政指導のもと蔓延防止のため殺処分。
同ハウスの消毒を完了。
2/26 殺処分・消毒作業 2回目
自主判断により処分を決定したハウスを行政指導のもと殺処分。同ハウスの消毒を完了。現在、当歳魚のみが健在。
錦鯉の移動停止は継続中。
※現状の当歳魚
一次検査含め行政指導のもと2度検査を実施したが2度とも陰性報告を受けた。
今後も加温やストレスを与えるなどをして検査を重ねていく予定。
4/4 野池の鯉の検査を開始
内水面水産試験場の監視・指導のもと、野池にて越冬していた鯉の検査を開始。
錦鯉の移動停止は継続中。
5/8 野池の鯉の検査終了
内水面水産試験場の指導のもと、4月4日より行っていた野池等での越冬分の検査が終了。全て陰性を確認。
錦鯉の移動停止は継続中。
5/14 国内のみ移動許可 (通知機関:新潟県水産課)
国内のみ移動許可が通知された。
7/18 海外への移動許可 (通知機関:新潟県水産課)
海外への移動許可が通知された。
※ 丸重養鯉場はすべての鯉について陰性が確認されたので対応完了とします。
新潟地区生産者一同は、今後の取り組みとして更に厳しい自主的なKHVの検査体制を整えると共に、錦鯉ガイドライン魚病対策委員会を立ち上げ監督官庁の指導のもと防疫体制を一層強化し、安心・安全な錦鯉をお客様に提供いたします。